1.プログラミング教育って??
①プログラミング教育の導入って?
文部科学省の【プログラミング導入に向けて】を内容を簡単に言うと…
文部科学省 小学校プログラミング教育の手引き(第三版)より
・様々な物にコンピュータが付き、情報機器より身近になってきている。
・コンピュータに命令を与えることが「プログラミング」であり、 仕組みを理解したい。
・コンピュータと上手に付き合っていくことが将来社会で活躍するためには効果的!
・他の国々でも初等教育(小学校)から導入しつつある
つまり、『一人一人が情報機器の仕組みを理解し、将来に役立ててほしい。』ということです。
②どんなことを勉強するの?
ねらい:「情報活用能力」を構成する資質・能力
【知識・技能】の目標
情報機器を活用して問題の発見、解決の方法や、情報化の進展が社会の中で果たす役割や影響、情報に関する法・制度やマナー、個人の役割や責任について情報の科学的な理解に裏打ちされた形で理解し情報機器を活用して問題の発見、解決の方法や、情報化の進展が社会の中で果たす役割や影響、情報に関する法・制度やマナー、個人の役割や責任について情報の科学的な理解に裏打ちされた形で理解し、情報と情報技術を適切に活用するために必要な技能を身に付けている。
要するに、
・コンピュータでの問題解決には必要な手順があるよ。
・ネットマナーや制度を理解し、正しく活用してね。
・コンピュータの仕組みを理解して正しく操作できるようになってね。
※HTMLやJavaなどのコンピュータ言語を覚えさせることが目的ではないです。ご安心を。
【思考力・判断力・表現力等】の目標
事象と情報の結びつきの視点から捉え、複数の情報を結び付けて新たな問題を見出す力、問題の発展・解決に向けて情報機器を適切かつ効果的に活用する力を身に着ける。
要するに、
プログラミング的思考を身に着けてほしい。
【学びに向かう力・人間性等】の目標
情報や情報機器を適切に活用し、情報社会に主体的に参画し、その発展に寄与しようとする態度等を身に付けていること。
要するに、
・コンピュータを使ってもっといい社会や人生ができるかどうかを考えてみよう。
情報活用能力を構成する資質・能力について詳しくは
文部科学省 小学校プログラミング教育の手引き(第三版)を参照しています。
ところでその【プログラミング的思考】って??
すごく簡単にいうと…
目的を達成するための方法を、筋道を立てて論理的に考える思考法です。
変な例ですが「シャワー」で例えてみます。
目的は頭と体を洗うことですね。
これを言葉や文で説明すると…
①服を脱ぐ
②シャワーで頭と体をぬらす
③シャンプーで頭を洗う
④シャンプーの泡をシャワーで落とす
⑤ボディーソープで体を磨く
⑥シャワーで体についたボディーソープを落とす
⑦タオルで頭と体をふく
⑧服を着る
頭と体をどちらが先かは好みがあると思いますが気にしないでください。
普段無意識に行っていることも筋道を立てるとこうなります。
これの「時短したい!」と考えた人がいたとします。
この人はこう考えました。
①服を脱ぐ
②シャワーで頭と体をぬらす
③ボディーソープで体を磨く
④シャンプーで頭を洗う
⑤シャワーで頭の泡を落としつつ体のボディソープを落とす
⑥頭と体をふく
⑦服を着る
…方法はどうあれ、工程が一つ減ったのは気づきましたか?
(昔、父から教わった洗い方です)
より良くしたい(この場合は、時短ですかね)という問題から、同時洗いという方法で発展させています(笑)
こうした【問題を解決するための方法を筋道を立てて考えること】ができることで、
思考力と問題解決能力が上がる
ということを期待しているのです。
コンピュータと人間の関係
コンピュータは命令されたことを正確に継続的に行うことが得意です。
しかし、命令する側の意図を汲み取ることが苦手です。
1から10まで教えなければ理想の働きはできません。
逆に人間は考えて仕事をすることができます。
しかし、100%ミスをしない人はいません。
なので
人間 :的確に指示を出す
コンピュータ:出された仕事を正確にする
という関係を作ることができます。
つまり命令させたいことを論理的に考え、
1から10まで順番に指示を出すことが
コンピュータを使って上手に問題解決に導くことができるのです。
勉強することのまとめ
①プログラミングの思考法
情報機器に対する理解
よりよい生き方ができるよう考えていくこと。
②情報機器の扱いに慣れていき、問題解決のために活用できるようになる。
具体的な勉強について ~学校編~
プログラミングは教科ではありませんので、専用の時間は基本的にありません。
では、どんな時どんな方法で学ぶのでしょうか?
①総合的な学習の時間に導入する方法
国語や算数とは異なり、総合的な学習の時間は各学校の特色に合わせて単元を決めることができます。ここに情報社会についての学習として位置付けるのもいいでしょう。
プログラミング的思考とは思考法ですので論理的に考えるよう指導していくことも可能です。
②各授業で活用
また、ICT機器(パソコンやデジカメなど)を各教科の学習へ導入が進められていると思います。その中で少しずつコンピュータの操作を覚えつつプログラミング的思考を指導していくことができます。
具体的な勉強 ~家庭編~
①子どもに説明させてみよう
1から10まで言わなければわからないの?
という言葉がありますが、プログラミング的思考はその1から10までを思考することにあります。
何か日常会話でも子どもに詳しく説明させてみるのもトレーニングになるかもしれませんね。
特にわかりやすいのは料理の手順などがおすすめです。
②プログラミング教材を活用してみよう
Web上にはゲーム感覚でプログラミングを学べるサイトがいくつもあります。
しかも会員登録も必要なく無料でできるものも結構あります。
ゲーム感覚なので楽しみながらできるのも子どもの関心が向くかもしれないですね
実際に教育現場で紹介されたプログラミング学習サイトです。
リンクを張っておきますので気軽に挑戦してみてください。
・hour of code
・プログル
・スクラッチ
その他、ゲームソフトでもプログラミング的思考を学ぶことができます。
企業側もプログラミング学習に対してアンテナを張っているようです。
タイトルをいくつか挙げておきますので、興味があれば調べてみてください。
NINTENDO SWITCH
・マインクラフト
・ニンテンドーラボ
・Automachef
・トライビットロジック
・ヒューマン・リソース・マシーン
まとめ
プログラミング教育はまだまだ未開の領域です。
教員も保護者も慣れない学習に戸惑うこともあるかもしれません。
しかし、未来の情報社会を生きる子ども達にはとても大切な学習となりそうですね。
ぜひ、子ども達と一緒に勉強してみてほしい分野だと思います。
我々が子どもの頃に勉強できなかったことなのですから。
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